面接であわてないために
面接で思いっきり元気な声で「将来こんなことをやりたいです!」と志望動機を述べたとします。あなたが面接官なら「なぜそう思うようになったの?」「学生時代も似たようなことしてた?(例:テレビ局でバラエティ番組をつくりたいなら、学生時代も動画つくってたりしましたか?)」と聞きたくなりますよね。
■ここで!就活偏差値
・面接で何か聞かれた時に答えを考えている就活生=偏差値40
・その答えが平凡、話しているうちに支離滅裂になる=偏差値30
・面接でスラスラ答える就活生=偏差値50
・その答えが興味深い、人間性を感じさせる=偏差値60
(偏差値70もあります。別の記事にまとめます)
まず、エントリーシートを読み直し、「自分が面接官なら何を聞くか」を考え、いくつも書き出してください。そして、答えを考えておくんです。これだけでほぼあわてずにすむようになりますよ。
受験勉強はあんなにがんばるのに、就活では、多くの受験生がたったこれだけのこともやりません。差がつきます。
「アウェーの話」対策で差がつく
■用語解説
・「ホームの話」=「将来やりたいこと」「部活や勉強の話」など自分にまつわる話。答えやすい。
・「アウェーの話」=「当社は将来どんな方向に進んでいくべきでしょうか?」「我々の業界で好きな商品をいくつかあげ、その理由や改善すべき点を教えてください」など、相手の企業や業界の話。答えにくい。
面接はホームの話とアウェーの話で構成されます。そして、アウェーの話は答えにくいのですが、だからこそ上手に答えれば差がつくのです。でも、アウェーの話はある程度調べなければ答えられません。そこで最低限これだけはググっておいてほしいのです。
・「その企業の人気商品」と「生まれた背景」をググる。
「どんな商品(サービス、番組等)をつくってみたいですか?」といった質問は、内定までに必ず聞かれます。
人気商品が誕生した理由を知れば、仮に食品の会社なら「貴社の○○、私も大好きでよく食べます。これはこういう背景で作られたと聞いています。とすると、こんな商品も、こんな商品も作れる可能性があると思います」などと答えられるようになります。
・「その企業の“スーパーな人”」の話をググる。
「将来、どんな仕事をしたいですか?」「5年後、10年後、どんな社員になっていたいですか?」といった質問に答えられます。
単純に、企業がほしいのは、仕事がデキる人、人気商品を作ってくれる人です。仮にビールや飲料で知られるアサヒグループHDのホームページに、A社長、新商品開発担当のBさん、工場長のCさんが掲載されていたとしましょう。間違っても企業が落ちこぼれ社員のインタビューを載せるはずはなく、彼/彼女らは仕事ができる人=アサヒグループははABCさんのような若者大歓迎!と考えられます。また「アサヒビール インタビュー」などで新聞や雑誌の記事もググってみてください。役員のDさん、営業のEさんの記事が出てきたとしましょう。広報担当の方が社員に「○○新聞のインタビュー受けてくれませんか?」と頼むなら優秀な方にお願いするはず。ようするに、表に出ている役員や社員のインタビューを読めば、その会社がどんな人を欲しがっているかわかるのです。リクルートページの「先輩社員の話」も同様です。
すると、「将来、どんな仕事をしたいですか?」「5年後、10年後、どんな社員になっていたいですか?」といった質問に答えやすくなります。「○○社長のように~」「○○新聞に載っていた○○さんのように~」「実は私も~」と答えられるのです。
自分がやってみたいこと、なりたい何かをぶつけるより、「企業が採用したい誰か」を知ったうえでやってみたいこと、なりたい人を話したほうがいいに決まっています。
読んでおくだけで差がつきますよ。しかし多くの方が、受験勉強はあんなにがんばるのに、就活ではたったこれだけのことも~(以下略)。就活生をディスっているわけではありません。こういうことを教える大人がいない。だから多くの就活生がやらない。これはとてももったいないことです。
そして最後に、服装に関しては、マイナビやリクナビのようなホームページを見たほうが詳しく載っています。例えばこのページはイラスト付きでわかりやすかったですよ。
IT就活なび「面接対策|服装と身だしなみを徹底チェック!」
https://itnabi.com/shukatsu/magazine/archives/1638
■面接前日には……
・エントリーシートを読み直し、「自分が面接官なら何を聞くか」を考え、いくつも書き出し、答えを考えておきましょう。
・「その企業の人気商品」と「生まれた背景」をググる。
・「その企業の“スーパーな人”」の話をググる。